スマホでサクッと遊べるMMORPGがやりたい‼
私は、そんな思いをずっと抱えてまして。
時々、スマホのMMORPGをインストールして遊んだりしてましたが。
昨今のスマホMMORPGの大半はプレイヤーが何もしなくても勝手に物語が進行するオートゲームもといおつかいゲームであるため、いまいちのめり込めなかった……。
もっと自由に、もっと自分で操作して、ファンタジーの世界を駆け回りたい。
なろう系のアニメですら、いくら俺つえーで主人公が無双している作品がほとんどとはいえ、流石にオートモードで物語は進行していないーーはず? そこまでなろう系アニメを見ていないので詳しくはないですが。
防振りは面白いよね。あんな感じの冒険がしたいところ。
というわけで、ステ振りができてかつオートモードで進行しなくていいスマホMMORPGを調べたところ、トーラムオンラインに辿り着いた。
早速、インストールして、トーラムオンラインを始めた次第である。
トーラムオンラインは、アソビモより2015年5月14日にリリースされたMMORPGです。キャラクターメイク、武器や防具の作成、スキルの習得などを自分の好みで行えることが特徴。自由を謳歌する正統派MMORPGとして公式が銘打っている作品である。

ゲームを始めると、まずキャラメイクからスタート。
性別、肌色、身長、体~以降、細かく設定できる模様。

尻尾髪の欄にはゆるサイドなんていう魅力的な髪型があった。

ひとまず、キャラクターメイクは納得がいく? 感じに終わり。
お次は、アバターに持たせる武器を選択しなければならないようで。
あ……まさかの拳がある。となると、他の武器なんて知らない、難易度も見なかったことにするーー拳一択ですね。無手こそあらゆる状況において、最強。手甲こそあるが……ガントレット、チャージオン‼
普通の方ならここで結構悩まれるのかもしれませんが、私の場合サクサク進むのだ。

ちょっと手甲が大きすぎやしません? 腕が疲れちゃうよ。
ガントレット、チャージオン‼
気合でどうにかしようかな。

なんかキャンプみたいなところに主人公が辿り着く。
拠点か、拠点なのかーーベースキャンプと恰好良く言いたい。

背中に厳つい剣を携えた、おじさんーーおっと、おじ様が登場。誰だよとしか言えないが。
む、一目で私がしがない冒険者だと見抜くとは、この御仁、只者ではないようだ。

彼らの正体が定かではない現状、上二つの選択肢を選ぶのは、非常に安易という他ない。彼らは盗賊や山賊といった悪しき輩である可能性があるのだ。冒険初心者と分かれば、本性を曝け出して何をしてくるかわからない。
ここは、『冒険は慣れている』アピールをするのが肝要だ。
もちろん、主人公の貧相な身なりからして、『は、虚勢を張りやがって』なんて心の中では笑っているかもしれない。だがその瞬間には些細な表情の変化が現れると思われるので、注視するべし。自分の力だけで彼らの本性を暴くのだ。
あ、この人本当は……とわかれば、即座に距離を取ろう(物理的にも精神的にもね)。

誘われたーー‼
はっきりと断るという選択肢が存在しない、理不尽。

冗談は、これくらいにして。
ようやく操作できるようになった。なお、テナートの話は、実際には短かった。私の異世界に対する不信感のせいで、文章が長ったらしくなっただけである。
でも、人生イージーモードが異世界の現実だと思っちゃいけないのは、確固たる事実なんだけどね。
まあ、ここは異世界じゃなくて、ゲームなんだけど。

実践だーー‼
剣は不要。拳でモンスターをぶん殴れ。拳と拳?で語り合う、これが対話もといモンスターとのバトルだ。
……動きが遅い。もうちょっと早く動きたいところ。ステ振りは決まりかな。

多分、チュートリアルみたいな感じなんだろうけど、最終的にボス出現。

テナートが一緒に戦ってくれるらしい。心強い。
あと、疑ってすみませんでした……は少々早いか。まだ様子見だぜ。

いざ、フォレストウルフなるボスとバトル。
ひとまず観戦。テナートの戦いを拝見。

何もせずにボス戦終わっちゃったんだけど……テナートが一人で倒した。
私、いらない子。なう。

キャンプに帰ったら、焼け野原になっていた。謎のドラゴンの襲撃を受けた模様。
手甲? の女? 私がまだ名前を憶えていないキャラクターが、孤軍奮闘していた。

脱出ポイント……逃げろと?

ああ、流石に無理ですね。とっとと、逃げましょう。
ガントレット、チャージオン‼
脱出ポイントをセット。

ダッシュダッシュ、ダッ、○○シュ―ト。

ポップアウト(視覚的注意)‼ テナートがヤバい‼
さっきのチュートリアル風なボスは、単独で撃破していたのに。

あらら……テナートが……。
これはふざけている場合じゃない。彼が稼いでくれた貴重な時間で、無事に脱出を果たさなければ、申し訳が立たぬというもの。

いや、倒されましたけど……。
しぶといだけじゃあ、ドラゴンには勝てないんだよね。

5分後(正確な時間ははかってないので体感)、無事に再会を果たすも、主人公はテナート一行のことなどすっかり忘れていて、彼らのことを思い出すまでにしばし時間を要するのであった。